【新唐人日本2012年4月26日付ニュース】「製薬業界のメラミン」と呼ばれる毒カプセルが中国で問題になっています。これらのカプセルには有毒な工業用ゼラチンが使われ、カプセル入り医薬品に化けて売られているだけでなく、他にもアイスクリームや乳製品、飲料などに使われているそうです。情報によると、漢方薬の老舗、「同仁堂」の薬にも毒カブセルが使用されているそうです。
21日、世論の圧力の下、中国衛生省は毒カプセル使用の疑いのある業者の、カプセル入り医薬品の使用をしばらく停止するよう命じました。
報道によると、調査の結果、北京や江西省、吉林省、青海省などの製薬会社9社のカプセルから、基準値を90倍上回る重金属クロム(Cr)が検出。
新唐人に寄せられた情報によると、中国漢方薬業界トップの同仁堂も例外ではないそうです。
同仁堂社元職員 李さん
「同仁堂のカプセル剤も多分皆 あれらの工場の製品です。同仁堂も利益に目が眩んだ
腹黒企業です。工場では金儲けのため、工業用ゼラチンを使うだけでなく、100種類以上の漢方薬や内服薬に辰砂を添加しています。辰砂は欧米では、使用禁止の劇毒品ですが、同仁堂は完全に無視しています」
4月15日、河北省の阜城学洋ゼラチン工場で火災が発生。工場の責任者は先日、証拠焼却の疑いで当局に身柄を拘束されました。
「南方都市報」によると、現場では2000年度の業務内容が記された帳簿が発見。帳簿には、北京三元食品、北京三露工場などの企業にゼラチンを卸した記録が残されていたそうです。これらの企業は食品添加物や乳製品、飲料などを生産するメーカーです。
中山大学薬学院 黎星術教授
「クロムは重金属で、基準を超えると嘔吐や腹痛、皮膚炎、湿疹を起します。長期的には発癌性があります」
「京華時報」の報道によると、学洋ゼラチン工場が位置する河北省阜城県古城鎮前宋村は、ここ40年で巨大なゼラチン生産基地になりました。地元住民によると、ゼラチン廃棄物を積んでおいた場所には、草すら生えないそうです。一方、ゼラチン廃棄物は乾燥後、化学肥料や鶏の餌に使われるそうです。
新唐人テレビがお伝えしました。